taany’s blog

フィッシュマンズ関連の色々を語ります

海外勢がフィッシュマンズ「98.12.28男たちの別れ」20周年を盛大に祝っている

ちょっと遅くなりましたが、昨年12月28日はフィッシュマンズの名盤「98.12.28男達の別れ」の発売20周年でした。20周年記念アナログ盤の発売をユニバーサルミュージックに要望する署名がChange.orgで始まったりして、海外ファンは結構な盛り上がりだったようです。

各種掲示板やSNSもお祝いコメントで結構な盛り上がりを見せていましたが、世界最大手の音楽配信サービスSpotifyもこれに合わせるようにオススメプレイリスト(tastebreaker)でフィッシュマンズを強力プッシュ。これがなかなか強力で、キャンペーン前は5万人前後の月間リスナーだったのが、12月末には30万人前後にまで激増。月が変わって今は20万人前後に落ち着いていますが、それでもキャンペーン前のおよそ4倍のリスナーをほぼ海外での増加分だけで獲得した事になります。

インストものや英詞ものだと、Nujabesなど日本国内と国外の支持が逆転してるアーティストがチラホラいますが、日本語歌モノアーティストとしては今のところフィッシュマンズが唯一無二なのではないでしょうか。

さて前置きが長くなりましたが、今回はアメリカ最大のソーシャル掲示Redditでの「98.12.28男達の別れ」の発売20周年を祝うスレッドの様子を紹介したいと思います。例によってかなり雑に翻訳した結果ですので正確なやりとりはみなさんご自身で確認してみてくださいまし。

ではどうぞ。 

今日はフィッシュマンズ「98.12.28男たちの別れ」20周年記念日だぞ!

www.reddit.com

pazmidnight
いい事だよね。こういった人たちがインターネットによって再発見・再評価されるの。とても素敵なことだ。

 

TheGreatZiegfeld
俺はこういった今まであまり知られていなかったアーティストが、RYMのようなサイトを通して大ブレイクするのを見守るのが好きなんだ。
最近だとMid-Air Thiefなんかがそうだね。

 

SamisSimas
フィッシュマンズの場合、フロントマンは既に亡くなっているし、日本では既に高い評価を得ていたわけだから、これを今更大ブレイクと言っていいものかわからないな。

 

TheGreatZiegfeld
確かにフィッシュマンズは今はじめて大ブレイクしたわけじゃない。
だけど、インターネットのおかげで、彼らの存在すら知らなかったたくさんの人たちが、彼らの存在を知ることになったんだ。

 

fajardo99
音だけで満足できないなら動画があるよ。
https://vimeo.com/304960468

 

RoonilWazilbob
音だけで十分満足にきまってるじゃないかw

 

grubalolaaaa
こいつは生涯で一番聴き込んでるアルバムなんだ。ビデオがあるなんて知らなかった。ありがとう!

 

lightningrod14
日本にいたときにDVDをコピーしたよ。俺の一生の宝物のひとつだ。

 

ValhallasWhorehouse
ちょっと聴きかじったところなんだけど、今すごく心奪われつつある。
1時間30分頃からのパートはとても美しいね。時間があるときに、しっかり聴き込みたいと思ってる。

 

chkessle
>1時間30分頃からのパート
超大作、ロングシーズンの伝説的なパフォーマンスだね。
僕が思うに、ここに収められている他の曲も、どれも素敵で聴く価値のあるものだけど、まあ言ってしまえば「普通のダブ」。普通の良い曲、良い演奏にすぎない。
だけど、ロングシーズンは全く別だ。別次元の存在なんだ。

 

Jarroyave
こいつみたいに「ゆらめき the air」をないがしろにするんじゃねえぞ。
この曲は気が狂いそうになるくらいイイ。

 

ValhallasWhorehouse
そうそう。最高だよな。

 

Xtsky11
ロングシーズンは間違いなくこのアルバムのハイライトの一つだけど、他の曲を「普通のダブ」だという理由で評価を下げることはないと思う。
IN THE FLIGHT、ゆらめき IN THE AIR、Oh Slime、 Walking In The Rhythm (こいつのアウトロはクラウトロックすれすれだ!)、これらは明らかに「普通のダブ」じゃないし、それ以外のダブっぽい曲も信じられないほどドリーミーな雰囲気を纏っている。Smilin Days,Summer Holidayはとてもシンプルなトラックだけどシューゲイザーのようなディストーションギターが聴けるし、いかれたBabyのラストには美しく繊細なシンセを聴くことができるよ。
ロングシーズンは確かに伝説的な曲とパフォーマンスだけど、このアルバム全体としても、間違いなく伝説的なものだと思うんだ。

 

SmokinBae
ライブアルバムを聴く前に、自分自身の耳で彼等のディスコグラフィー全体を聴いておくべきだよ。そのほうがドラマチックな体験ができると思う。r / fishmansのどこかにfishmansフローチャートがあるので参考にするといい。

 

Blue_boy_
2週間ほど前にロングシーズンに出会って、即座に恋に落ちたよ。
フィッシュマンズの曲のほとんどを聴き終わって、いよいよこのライブアルバムを聴こうとしていたところ。
より完璧な体験をするために、ビデオのほうを見るべきか、それともspotifyで聴くべきか迷ってるんだけど、ふたつの録音に違いはあるのかな?

 

fajardo99
パソコンでアルバムを再生し、ビデオの音を消して聴いているよ。
面倒だけどやる価値はある。

 

EliteNub
このアルバムでのロングシーズンは、何度聴いても鳥肌モノの美しさだ。

 

TheWalrusToo
このアルバムを初めて聞いたときのことを覚えているよ。
友だちが俺に「Melody」という曲だけ送ってくれて、アルバム全体を聴き始める前に10回くらいリピートしてしまった。最初はちょっと地味な感じに聴こえたけど、コーラスをくり返していくうちに魔法にかけられたようになり、最後の驚異的なシンセサイザーソロのエモーショルさときたら。。すっかりハマってしまった。
アルバムを楽しむ上で、あまり背景的な事を気にしたりしたくしないんだけど、このライブの直後の佐藤の死を考えないで、このアルバムを聴くのは難しいね。
国や地域を超えて音楽を楽しめるようになったことに感謝したい。

 

FreezaDelts
このライブのロングシーズンで幽体離脱してないやつとかいるの?

 

Bascuit
ロングシーズンどころか、ゆらめき in the airから幽体離脱してる。
7:15以降の演奏は、今までに経験した事がないような夢見心地の世界だ。
耳から入ってくる麻薬的な刺激の洪水に、正気ではいられなくなる。
こいつは美しすぎるんだ!
ギターのコード進行とバイオリンが響き合って高度を上げ続け、伸治の嘆くようなヴォーカルによって異次元に連れていかれてしまう。

 

plkng
こいつは俺が10点満点を付けた唯一のアルバムだ。
完璧なアルバムってわけじゃ無く(ほとんど完璧だけど)、全ての曲がより良いアレンジで演奏されていて彼らの楽曲の素晴らしさを再確認させてくれるところが最高なんだ。
もしフィッシュマンズアメリカやイギリスのバンドで、もっと多くの人に聴かれる機会があったとしたら、このアルバムは間違いなく歴史的名盤として高い評価を受けていたはずだよ。
実際にはアルバムの大部分は日本文化に根ざしていて理解が難しいところもあるから、同じような名声を得ることは難しいと思うけどね。
ちょっと大げさに書きすぎたかもだけど、もし機会があればこのアルバムをぜひ聴いてみて欲しい。

 

Gwynn
大部分が日本文化に根ざしている、っていうのはどうなんだろ?
フィッシュマンズ西洋音楽から大きな影響を受けているよね。

 

plkng
ちょっと言葉足らずだった。
ダブやドリームポップのような西洋音楽の影響を確実に受けているけど、演奏と全体の雰囲気で、日本の作品であることがハッキリわかるよね。

 

AnonymousPi
これを読んでいて、まだこのアルバムを聴いていないヤツに告ぐ。
地獄に堕ちたくなかったら今すぐ聴け。
こいつは俺のたった2つだけの10点満点のうちの一つだ。

 

phil3570
これからはじめてフィッシュマンズを聴くんだけど、このライブアルバムから聴き始めるべき? それともスタジオアルバムから聴き始めるべき?

 

plkng
このフローチャートhttps://i.cubeupload.com/ovECE7.jpgを見てみることをお勧めする。スタジオアルバムを先に聴いといたほうが、よりこのライブアルバムを楽しめるんじゃないかな。

 

TomRedditAcount
ライブアルバムを聴き込む前にスタジオアルバムのいくつかを聴いておいたほうがいいね。初期のものはそれほど良くないけど、少なくともLong Seasonと宇宙日本世田谷は重要だ。

 

Xtsky11
信じられないアルバムだ!
これまでで一番のお気に入りのひとつだよ。ゆらめきIn The Airが特におすすめだ!メランコリィと高揚が共存するスゴイ曲だ。
アルバム全体がそんな感じだけど、聴いたらみんな同意してくれるだろう。すっっっごくイイぜ!

 

mau5head15
これまで人類が創り出した中で最高の芸術作品だと言い切れる。
このくらい言ってもこのアルバムの良さを表現するのに足りないくらいの感じだよ。

 

cambridgeinnit
たまたまSpotifyのオススメプレイリストでこのアルバムの事を知ることができた。
狂気すら感じる完璧なパフォーマンスだな。

 

Spiritofeden
同じくSpotifyのオススメプレイリストでこのアルバムが正式に配信されていることを知って、今まさに狂ったように聴き込んでるよ。
昔は聴いていられないほどひどい音質でダビングされたものしかなかったんだよね。

 

doopblooper
掛け値なしに俺の人生最高のお気に入りの一枚だ。

 

Isonomic_Insomniac
このアルバムは俺にとってとても特別なものなんだ。これまでで最高のライブパフォーマンスの1つさ!

 

josh_dot
サトー!(サトー!)サトー!(サトー!)

 

Metalcentraldialog
💔涙なしには聴けん。。

 

RoutineParticular
俺が今まで聴いた中で最も情熱的なパフォーマンスだ。
この男はおそらく自らの運命を知っていたんじゃないかな。このステージが最後となるであろうことも。
愛した音楽をやりとげて旅立った。ただただ美しいよ。

 

Xtsky11
一方で、これは脱退するベーシストのための最後のショーだった。
だから「男たちの別れ」というタイトルがついてる。
まさか最後のショーになるとは思ってなかったんじゃないかな。

 

synthstreaks
なんて美しいアルバムだ。ずっと囚われたまま離れられない。。。

 

starplot
このライブ映像を見て以来、フィッシュマンズは俺の人生の大部分を占めるようになってしまった。
色々あってかなりツライ精神状態だったんだけど、どういうわけだかこのショーを観て聴いていると救われるような気持ちになったんだ。
ありがとう佐藤。
この音楽があったから、俺は救われた。

 

joncrimson
このアルバムの良さについては語り尽くされてて、もう補足することなんてないな。
魔法のようで、何度聴いても新鮮。つまり永遠の名盤なんだ。

 

DOMAN127
記念すべき今夜、友達とチャットでリスニングパーティーをする予定。
お互いこのレコードが大好きなんだ。

 

sugartaco8
先週Spotifyのオススメリストでフィッシュマンズを初めて聴いたんだ。素晴らしい!

 

Iggy_B
このスレッドをみて、このライブのDVDを注文してた事を思い出した!
2ヶ月くらい経ったけど、なんの音沙汰もないぞ。

 

Dr_Irrational_PhD
SpotifyのオススメプレイリストでLong Seasonを知ってFishmansを聴き始めたんだ。
このアルバムはすぐに私のお気に入りの1つに急上昇したよ。
ここでのロングシーズンのパフォーマンスはとても美しい。きっと佐藤伸治やバンドのメンバーはこれがラストショーであることを知っていたんだろうな。 

いかがでしたでしょうか。多分日本よりも盛り上がってますね。。。一連の流れで認知度がグングン高まっているようで、年明けてから発表された巨大フェスCOACHELLAにも、恒例の嘘チラシに名誉出演を果たしたりしてます。

fishmans with shinji sato hologramに笑い泣き状態です。。。この調子で今年も海外での快進撃を楽しめそうです。フェス出演はできれば嘘チラシじゃなくて、本当の出演になったらいいですね。個人的にはボーカルはUAあたりが、向こうの人たちに受けそうとか妄想してます。

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上のイラストはlilogenic*@sobercascadeさんの20周年記念イラストです。いいですよね!

ではまた。 

海外のねらーがフィッシュマンズを聴いている

相変わらず海外でのフィッシュマンズ関連が熱い!

rate your musicでの盛り上がりを受けてか、なんとspotify海外版が先週から「TasteBreakerPlayLIst」でフィッシュマンズを全面プッシュ!

その効果はテキメンで、spotifyのリスナー数は一週間で三倍弱に急増。まだまだ海外での快進撃は続きそうです。

というわけで、今回は海外の掲示板でのフィッシュマンズ関連のやりとりをご紹介。4chan(日本の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)に相当する匿名掲示板)からお届けします。とれたてホヤホヤ、昨日今日のやりとりです。 

「98.12.28 男たちの別れ」を今から聴くけど、なんかアドバイスある?
ななしさん@海外 12/15/18(Sat)23:52:18

「98.12.28 男たちの別れ」を今から聴くけど、なんかアドバイスある?

LONG SEASON

LONG SEASON

  • provided courtesy of iTunes


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)23:55:07

史上最高のアハ体験くるで


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:24:43

前もってフィッシュマンズディスコグラフィー全部聴いたか?

聴いてないなら聴いてからにしとけ

まあ、聴かずにいきなりコレ聴いてもサイコーなんだけどな

 
ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:35:23

え?そうなん? 俺、ロングシーズンしか聴いたことないのよ

今のところまだ前半だけど、もろレゲエな曲以外は楽しく聴けてる

ロングシーズンのために頑張るぜ


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:37:36

これ、めっちゃ楽しみにしてたヤツだわw


ななしさん@海外 12/16/18(日)00:40:54

俺はコイツがフィッシュマンズ体験2枚目だった

でもいきなり聴いても何も不都合なかったぞ

これを聴いてから、遡って元曲を楽しむのもオツなもんだ


ななしさん@海外 12/16/18(日)00:43:06

ああああ! Smilin 'Days Summer Holidayさいこうううううぅ!

アルバム全部さいこうううう!


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:43:56

ラップもジャップもみんな同じ

クソだろ

 
ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:44:46

このアルバムのロングシーズンは、俺史上最高の一曲のひとつだ

マジで

 
ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:45:24

オレはこのアルバムを聴く前に、時間をかけてディスコグラフィを順に聴いたぞ

インパクト倍増だったわ

もちろん、同じようにしなくてもこのアルバムは最高だと思うがね

面倒だけど順をおって聴く価値は確かにある


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:47:47

時間がもったいねえ

なんでそんな回り道を?


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)00:49:09

>>1

you are feel good! ※

※一曲目oh slime!におけるAre You Feel Good?というチャントにかけてる(文法的におかしいからか、海外のファンはこの言い回しを愛をもって面白可笑しくアチコチで使い回す) 


ななしさん@海外 12/16/18(Sun)01:16:00

さあ、とうとうお待ちかね、ロングシーズンだ!

アルバムに入ってるどの曲も最高だったし、オレはロングシーズンを気に入ってたから、このライブバージョンを聴くことが出来て、めちゃ興奮してる

という事で、一時間半かそこらでこういったやりとりが成立する位には、認知度が高まってきているようです。

また時間できたら色々紹介したいと思います。

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

 

 

HOW TO FISH! はじめてのフィッシュマンズ 海外編!

最近海外でフィッシュマンズの評価が急上昇中とのことで、色々海外サイトを見て回ってその盛り上がりぶりを楽しんでいます。

その中で面白いものをみつけたのでご紹介。

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海外ファンが作ったフィッシュマンズ入門フローチャートHow to Fishです!

どうなってるか簡単に翻訳、まとめてみました。

Who? フィッシュマンズって誰?

ダブ、ロックステディ、ネオサイケ、ドリームポップの融合。

フィッシュマンズはそのユニークなサウンドで高い評価を得ているバンドだ。1987年に結成され、ダブとロックステディから出発して、最終的にはネオサイケやドリームポップまで全てを融合させる境地に到達した。

キャリアを通じて極めてユニークな音楽性の7枚のアルバムを残し、日本ではベイビーブルーやシーズン、マジックラブ、いかれたbabyなどのシングルにより、商業的にも成功をおさめた。さらにアンダーグラウンドシーンにおいても、そのユニークな音楽性と実験的な姿勢から大きな支持を得た。だが1999年3月にフロントマン/ボーカリストである佐藤伸治が死に、その活動は途絶えることとなった。

最近、ロングシーズンと男達の別れという二つのアルバムにより、日本以外でも大きな支持を集めつつある。ここ数年、残されたメンバーであるドラマーの茂木欣一とベーシストの柏原譲により、過去の作品の再発とツアーがおこなわれている。

 

①最初の一歩目は、ロングシーズン

雄大で長く起伏のあるインストパートが気に入った

 ②宇宙日本世田谷へ

→ポップなメロディや感情に訴えかけてくる部分が気に入った!

 ③空中キャンプへ

 

②宇宙日本世田谷

→よりポップなものや、よりレゲエよりのものが聴きたい!

 ③空中キャンプへ

→長い曲最高!もっと長く!

 ⑧ゆらめき in the air

 

③空中キャンプ

→ダブやロックステディ最高!もっとファンク要素があってもいい!

 ④オレンジへ

→ダブ/ポップテイストは控えめ、よりスペイシーなものを!

 ②宇宙日本世田谷へ

 

④オレンジ

フィッシュマンズのロックステディやダブを楽しめたよ!

 ⑤ネオヤンキースホリディへ

 

⑤ネオヤンキースホリディ

フィッシュマンズのダブはあまり楽しめなかった。。

 ⑥挫折する前にへ

フィッシュマンズのダブはいいね!

 ⑦初期3枚全部聴けへ

→初期のサウンドとエネルギー最高!もっと!

 ★オーマウンテンと8現へ

 

⑥挫折する前に

フィッシュマンズの初期作品はよくないと言うやつがいるけれど、必聴曲がいくつも含まれているんだ!最終的に「男達の別れ」を聴くつもりなら、全ての音源を少なくとも一回は聴いておいたほうがいい。でも好きじゃないのに無理して聴いて、嫌になってしまわないようにな!

 

⑦初期3枚(チャッピーとキングマスタージョージとコール天)

→最高!

 ★オーマウンテンと8現へ

 

⑧ゆらめき in the air 

→他に聞くべきシングルはある?

 ☆シーズンとwalking in the rhythm へ

 

おk、全部聴いたぜ!準備万端!

 →「98.12.28 男達の別れ」を聴いてよし!

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

これこそが全ての頂点であり、フィッシュマンズの偉大さを形作っている一枚だ!ここではロングシーズンを含む彼らの名曲の数々が、最高の形で演奏されている。(ロングシーズンはよりロングになっている!)この「ライブアルバムの巨人」は、彼らの最高傑作であるとともに、「史上最高のライブアルバム」でもある。このライブはオリジナルメンバーでの最後のライブとなるはずだったけれど、この数ヶ月後に佐藤伸治がこの世を去ってしまい、本当に彼らのラストライブとなってしまった。よく言われていることだけれども、このアルバムは一番最後に聴くほうがいい。彼らの名曲がどのように改善され、彼らがどのように飛躍的な進歩を遂げたかを知ることができる。

いかがでしたでしょうか。

このフローチャートは、そもそもフィッシュマンズの今更の海外ブレイクは、一体どういう経緯なのか?というのを調べてる過程で発見しました。

ブレイクの経緯としては、4chan*1の音楽掲示板、/mu/での高評価が火元となり、「なあロングシーズンって良くね?(10年ほど前)」→「おい男達の別れのほうがもっと凄くね?(5年ほど前)」→「こいつらスゲえええ!(Rate Your Musicを中心にバズる)」という流れだった模様。

上記のフローチャートは/mu/時代に作成され、今回のブレイクにも一役買ったもののようです。

他にも色々なアーチストやジャンルの入門フローチャートが存在しています。どれもなかなか面白く、なんかそのうち日本でも流行りそう。。。

このフィッシュマンズ入門フローチャート、一年ほど前にreddit*2で拡張版が作成されて配布されています。それがコチラ。

f:id:taany:20181107235236j:plain

 How to Fish extendです!

オリジナル、拡張版、どちらもロングシーズンが入り口で、ゴールは男達の別れとなっています。映像作品やベスト盤、関連アーティストまで網羅してかなり頑張ってます。細かい事言うと中期のマキシやミニアルバムが抜けてるのが惜しい。。。

向こうの方々は本当にロングシーズンが大好きで、フィッシュマンズはロングシーズンに始まりロングシーズンで終わる、というのが衆目の一致するところとなっています。このへん、空中キャンプこそ至高!となっている日本とは、だいぶ様子が違っていて大変興味深いです。

spotifyやapplemusicでもロングシーズンだけ特別扱いで、完全英訳の歌詞が収録されています。

LONG SEASON

LONG SEASON

  • provided courtesy of iTunes

 このへんの事情もボチボチ考察していきたいと思います。

ではまた!

*1:日本の2ちゃんねるに範をとった掲示

*2:アメリカ最大のソーシャル掲示

震えが止まらない? フィッシュマンズ 海外レビューを翻訳 その5

beipana氏の以下のエントリで知ったのですが、最近海外でフィッシュマンズの評価が急上昇中らしいです。

www.beipana.com

この海外での盛り上がりに便乗して楽しもうということで、暇な時間に海外レビューを翻訳しています。今回は第5回。もはや"MASTERPIECE"との評価が定着している名盤”1998.12.28男達の別れ”のレビューを引き続きお届けします。

LONG SEASON

LONG SEASON

  • provided courtesy of iTunes

 <引用元>

https://rateyourmusic.com/release/album/fishmans/98_12_28-男達の別れ-98_12_28-otokotachi-no-wakare/ 

furrilini Jan 30 2016

Fishing for Bliss

君が良い音楽を探し求める釣り師なら、このレコードに釣り糸を垂れるべきだ。

必ず何かが針にかかる。

獲物はその命をかけて必死で戦うだろう。

二時間を超える七転八倒の戦いののち、気がつけば君は水面下にひきずりこまれている。

そう、君に勝ち目はない。

今は水面下で、懐かしささえ感じる美しい世界をただ見つめなおすしかない。

 

佐藤のボーカルは、孤独な水中生物の叫び声だ。

ゆがんだギターと、限界を超えていくベース、疾走するパーカッション。

君は体の震えを止めることなど出来ない。

 

これが、フィッシュマンズの音だ。

 

グルーヴィでありながら、絞り出すような、泣いているような音。

相反するようだが、まったく矛盾は感じない。

輝くようなオルガンの音色が優しく水面を照らしたかと思えば、

シンセサイザーが水中を華やかな色に塗り替える。

 

このアルバムは、フィッシュマンズが構築した素晴らしい水中世界、

~ダブミュージッックと、最新のドリームポップが融合した世界~

への招待状だ。

 

残念なことに、この伝説的なラストライブは、本当の意味での彼らの最後の別れとなってしまった。

このライブの後すぐ、佐藤はこの世を去ってしまう。

 

”98.12.28男たちの別れ”

 

このライブに本当に命をかけていたとしても、驚くべきことではない。

 いかがでしたでしょうか。まだまだ全曲解説やら全曲翻訳やら、ものすごい情熱を注ぎ込んだレビューが一杯ありますので、引き続きボチボチ翻訳していくつもりです。

こういった評価で音楽そのものの価値が決まったりする訳ではないですが、フィッシュマンズを知らない人がフィッシュマンズを手に取るきっかけになればいいなと思ってます。では、また。

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

 

 

 

 

素晴らしい体験! フィッシュマンズ 海外レビューを翻訳 その4

beipana氏の以下のエントリで知ったのですが、最近海外でフィッシュマンズの評価が急上昇中らしいです。

www.beipana.com

この海外での盛り上がりに便乗して楽しもうということで、暇な時間に海外レビューを翻訳しています。今回は第4回。ニルヴァーナのMTVアンプラグドなど定番を抑えて、ライブアルバムチャートのオールタイム1位となっている”1998.12.28男達の別れ”のレビューを引き続きお届けします。

LONG SEASON

LONG SEASON

  • provided courtesy of iTunes

 <引用元>

https://rateyourmusic.com/release/album/fishmans/98_12_28-男達の別れ-98_12_28-otokotachi-no-wakare/

Seth_HTS Feb 04 2016

Wow

俺はライブアルバムというものがそんなに好きじゃない。特に二時間もある長いヤツは苦手だ。なので、正直このアルバムにもあまり期待していなかった。

だがなんてこった。俺のそんな気持ちはすっかりぶっ飛ばされちまった。彼らが何を歌い、何を話しているか、残念ながら俺にはさっぱりわからないが、このすごい演奏からもたらされる、夢のような感情にすっかり浸りきってしまった。

こいつは、俺の数少ない「好きなライブアルバム」になり、ライブアルバム以外を含めても、「お気に入り」の一つになる予感がする。このアルバムに収録された曲はどれも素晴らしく、俺は今の所ただ呆然とぶっ飛ばされるばかりだ。この素晴らしい出会いに感謝だ。

追記:

あれからこのアルバムを何度も聞きこんだ。
結果、5点満点中5点などでは全く足りないことに気がついた。俺は今やすっかり首ったけだ。最初気になっていた欠点は何だったのか、もはや何一つ思い出せない。ただ聴いているだけで、こんな素晴らしい経験ができるとは思ってもみなかった。まったくアメイジングだ。

いかがでしたでしょうか。非常に評価が高い「男達の別れ」ですが、まだ評価数は3,000くらい。一番最初に”発見”された「ロングシーズン」の方は現在7,000くらいまで評価数が伸びていますので、男達の別れもこれからまだまだ伸びていきそうな雰囲気です。この盛り上がりをきっかけに、ライブ音源の更なるお蔵出しがあれば嬉しいですね。

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

 

 

歴史的名盤! フィッシュマンズ 海外レビューを翻訳 その3

beipana氏の以下のエントリで知ったのですが、最近海外でフィッシュマンズの評価が急上昇中らしいです。

www.beipana.com

この海外での盛り上がりに便乗して楽しもうということで、ボチボチ暇な時間に海外レビューを翻訳していきます。今回は第3回。名盤「男達の別れ」、少し長めのレビューの翻訳に挑戦してみました。 

LONG SEASON

LONG SEASON

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<翻訳元> 

https://rateyourmusic.com/release/album/fishmans/98_12_28-男達の別れ-98_12_28-otokotachi-no-wakare/

fishmans 男たちの別れレビュー③

1Chops Oct 10 2015

こいつは「ライブアルバムトップ100ランキング」のダークホースだ。僕は本気で、このアルバムには”the who”や”Deep Purple”などの、「みんなが知っている歴史的名盤」と同じ価値があると思っている。これらの名盤に並ぶような評価を得ることは、果たして高望みだろうか。

実際のところ、最初にこのアルバムを聞いたときは、「案外いいじゃないか」程度だった。去年の秋だったかな。その気持ちがだんだんとエスカレートしていって、いつのまにか「もう救いようがない中毒だ」って、周りの人に言われるくらいになってしまった。

みんなもこのアルバムをもっと聴き込んでみて欲しい。そうしたら僕の言うことがわかるだろう。聴き込めば聴き込むほど、このアルバムの素晴らしさの虜になる。このアルバムはいつのまにか、僕のお気に入りアルバムランキング第2位に上り詰めていた。

まず、このアルバムはライブアルバムにもかかわらず、本当に音が良い。Youtubeの不法アップロードじゃわからない。手に入れるのは大変だけど、正規のCDで聞いてほしい。音響は非常にシャープで、収録された名曲たちは一層魅力的に聴こえる。こんなすごいリバーブサウンドを、どうしたら作れるんだろう。本当に水中にいるように感じるんだ。ルーム・アコースティックとデジタル・リバーブの絶妙な組み合わせだと思うんだけど、真剣に聴き込む価値がある。特に “ウォーキングインザリズム”!これを聞いて、これが最高じゃないなんて言えるヤツがいるかい?それに1曲目と3曲目の始まりのドラム!なんて破壊力なんだ!

そして、佐藤伸治の声。心にまっすぐに届いてくるんだけれど、今まで聞いたことのないくらいに不思議な感じがする。暗い井戸の底に淀んでいる、水のようでもあり、魚のようでもあり、蛇のようでもある。死の淵で泣いている赤子のようでもある。誰もが好きになる歌声ではないけれど、雄大な弦楽器のような、感情に訴える魅力があると思う。

このアルバムは聴き込むに値する。何度も何度も繰り返し聴くべきだ。寝る時に聴き、歩きながら聴き、雪で外に出れない時も聴く。別れのあとで聴き、公共の場でも、ディナーパーティーでも、どこででも聴かれるべきだ。もちろん煙草を吸いながら聴くのもいい。バカンスにも必ず持って行くべきだ。この素晴らしいアルバムの中毒になることを恐れる必要はない。

<追記1>

わぉ! 信じられない勢いでランキングを駆け上がっているじゃないか!それもライブアルバムランキングじゃなく、総合ランキングだ!現在153位だ!(訳注 2018.11.2現在82位)

何が起こっているのかわからないけれど、本当にうれしい。フォーラムでこの事についてみんなと話しあってみたいけれど、こっそり成り行きを見守っていきたいという気持ちもあるんだ。みんながフィッシュマンズの素晴らしさに気付くのに、どれくらいかかるんだろうってね。ひょっとしてトップ100にランクインしたりして。つまり「歴史的名盤」ってことだ。すごく楽しみだよ。

もちろんフィッシュマンズを気に入らない人もいると思うけど、それは別に問題じゃない。みんな好みってものがあるんだ。

<追記2>

僕はまだフィッシュマンズの全曲を制覇できたワケじゃないけれど、このアルバムに収録されている曲についてはスタジオ盤に収録された元バージョンをひととおり聞くことができた。

そしてわかったこと:

佐藤とバンドは、この伝説的な最後のコンサートで、彼らの全レパートリーから絶対的なベストソングを選び出し、最終形態に進化させ、最も完璧なフィナーレを飾ろうとしたんだと思う。そして新たな再出発をしようとした。実際には佐藤の死によって、再出発の機会は永遠に失われてしまったけれど、このライブにおいて彼らは間違いなく過去の名曲たちをより最高の形/大胆な形で表現することが出来ているよ。

実際、ほとんどの曲がスタジオ版よりも明らかにイイ。例えば“ゆらめき in the air”。スタジオ版も最高だけど、このライブではもっと没入感が高まっている。まるで曲が生きているかのようだ。ヴァイオリンには何かが宿っていて、もしかしたらドラムにも。。。信じられない事だけど、この演奏は生命そのものなんだ。

例えば”Smilin Days、Summer Holiday”。オリジナルのリラックスした感じもいいけれど、このライブでの演奏と比べたら霞んでしまう。こいつは僕のふさぎこんだ気分を吹っ飛ばし、すぐに甘いオレンジ色の霧で包み込んでくれるんだ。

そして、もちろん"ロングシーズン"...。これがどれほど完璧なのかという事については、言葉などいらない。彼らの一番長い曲のさらに長いバージョンで、言うまでもなく、最も愛されているリリースの、さらに良いバージョンだ!!

もう少し落ち着いたほうがいいのかもしれないけれど、このバンドについて冷静に語ることは、僕にはとても難しいんだ。大げさすぎるという指摘については謝るしかないが、ここに書いた事に嘘や誇張は一切ない。

最初、僕はフィッシュマンズについて何も知らなかった。「お、こいつらセブンスコードが好きなんだな。そうだろ?」「このボーカリストはかなり変だな。だけどなにか心にひっかかる。」「もしかしたら、もう一回聴きなおすかも。」

でも今、僕は彼らのアルバムを貪るように聴き、ここに収録された曲のスタジオ・バージョンについてもすっかり詳しくなった。

この素晴らしい名盤に感謝したい。選曲もアレンジも演奏も音響も、何もかもが最高なんだ!

いかがでしたでしょうか?歌詞が伝わらなくてもサウンドスケープだけでここまで絶賛なのがスゴイですよね。これで佐藤伸治のあの詩の世界を、誰かがキチンと翻訳して伝えてくれたら、もっとスゴイ事になりそうです。

特に英語が得意という訳ではないので、細かいところは雰囲気で適当にながしてます。明らかな誤訳等あれば指摘いただけると嬉しいです^_^

ではまたそのうちに。

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ

 

 

人類史上最大の音楽パフォーマンス! フィッシュマンズ 海外レビューを翻訳 その2

beipana氏の以下のエントリで知ったのですが、最近海外でフィッシュマンズの評価が急上昇中らしいです。

www.beipana.com

この海外での盛り上がりに便乗して楽しもうということで、ボチボチ暇な時間に海外レビューを翻訳していきます。今回は第2回。

現時点ですでにライブアルバムとしての全ジャンル総合オールタイム一位(!)を獲得している「1998.12.28男達の別れ」のレビュー、第2弾です!

LONG SEASON

LONG SEASON

  • provided courtesy of iTunes

 <引用元>

https://rateyourmusic.com/release/album/fishmans/98_12_28-男達の別れ-98_12_28-otokotachi-no-wakare/ 

FoxHound_ Jan 31 2018

”98.12.28男達の別れ”は、音楽史上、計り知れない偉業だ。それは”Oh Slime”での最初の1音から、最後に聴衆が畏敬の念とともに拍手に沸き立つまで、疑いようがない。”完璧”を目の当たりにすることができるのだから。

アルバム全体を通して、ドラムは素晴らしくリズミカルかつ正確。特にロングシーズンでのプレイは申し分ない。ベースも完璧としかいいようがない。完全な音を得るために一度に1つの音符が録音されたかのようだ。ギターはファンクであってもレゲエであってもエキサイティングで、ちょっとした箸休めの一曲だったとしても、非の打ち所のないプレイを聞かせてくれる。完璧な音響処理ともあいまって、キャリア前期のファンキーな楽曲達とキャリア後期の耽美的な楽曲達は、それぞれが心奪われる素晴らしい進化をみせている。信じられないほどのテクスチャとサウンドスケープを、ここで体験することが出来る。

“thakyou”の演奏の前に、フランクシナトラのライブ盤”Sinatra at the Sands”(もうひとつの音楽史上の偉業である)にあるような、聴衆とののやりとりが収録されている。日本語を解さない我々を少し残念な気持ちにさせるが、ありがたいことにそんなに長いものではなく、すぐに“thakyou”が始まって今までに聞いたことのないようなギタープレイが、即座にあなたを魅了してくれるはずだ。

一番目のディスクも素晴らしい出来だが、この作品の主な魅力は”ロングシーズン”が収録された2番目のディスクだ。”ゆらめき in the air”では、夢の国で耽美的な素晴らしい景色を楽しむことが出来、”いかれたbaby”はその幸福感により、”ロングシーズン”を迎える前に完璧な気分にさせてくれる。

そして”ロングシーズン”。

この曲を既に他で聞いたことがあったとしてもガッカリする必要はない。なぜならこの曲とこの演奏は、何度聞いてもまるで初めて聞いたかのような体験をもたらしてくれる。慣れ親しんだピアノ・ループがすぐに始まり、フィッシュマンズが「いかにこの最高傑作を驚異的な次元まで飛躍させているか」を確認することが出来る。不思議なアコーデオンはこの作品をさらに最高にし、子供たちの合唱はまるで天国のようだ。そして素晴らしいギター・セグメント。その後、ラストを彩る "baaaaa ba ba ba ba ba baaaaa”の合唱にたどり着くため催眠術にかけられ、完璧というべき曲の構成センスにより、長かったはずの曲の最後まで、気がつくとあっという間に吹き飛ばされることになる。

このアルバムは全体を通じ、すべての瞬間にまぶしい輝きがある。その輝きにはただ圧倒されるしかない。

”98.12.28男たちの別れ”は、人類史上最大の音楽パフォーマンスの一つだ。

もっと多くの人に聞かれることを願っている。

 

いかがでしたでしょうか。

時間が取れたらボチボチ翻訳して行こうと思います。「みなさん楽しんでますかー」(by佐藤伸治)ということで、皆さまお楽しみいただければ幸いです。

’98.12.28男達の別れ

’98.12.28男達の別れ